スプロケットの下穴って何ですか?

KANA (かな) の カタログに掲載されている 下穴 (したあな) という言葉についての質問じゃな。Kana博士0001 - コピー

 

KANA (かな) の カタログ DOLSガイド  には このように掲載されておる。

下穴

 

下穴 (したあな) は スプロケットホイル や ギヤ、コンベヤホイル など 歯車 と呼ばれる商品に付く言葉なのじゃが、今回は スプロケットで説明するとしよう。

下穴 (したあな) というのは この穴 のことじゃ。

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ここに シャフトなどの軸を入れるので 内径加工 (ないけいかこう) という処理をほどこすのじゃが、加工をほどこすとこうなる。

スライド2

違いは一目でわかると思うが、真ん中の穴が大きくなっておるじゃろう。後、形が鍵穴のようになっておる。

スプロケット など、歯車 と呼ばれるものは 歯の部分がギザギザ ととがっているのじゃが、これは最初からとがっているのではない。

最初の状態はこういう鉄のかたまりの状態なのじゃが

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この かたまり の周りを機械で加工し、尖った歯 の部分をつくるのじゃ。

その際、鉄のかたまりの真ん中に穴をあけ、そこへ棒を通し クルクル まわしながら加工をするので、

スライド3

 

歯をもつ部品には最初から小さな穴があいておる。

下穴 (したあな) というのは 尖った歯の部分を作る為、機械に取り付ける為の穴で製造者の為に空いてある穴のことじゃ。

完成した歯車を部品として使用するユーザーの為にあいておるわけではないぞ。

じゃから、下穴 ( したあな ) は ドリルであけたような ギザギザ 穴で、シャフトのような精密な軸を差し込めるような穴にはなっておらん。

たまに 下穴 ( したあな )のあいていない スプロケット を探される方もおられるが、製造上 真ん中 に穴をあけないと 歯の部分が加工できないので 下穴 ( したあな ) のあいていないものは存在せん。

まぁ、使う際は使用するシャフトの大きさに合わせて内径を大きくあけ直し加工するのじゃから、ある程度 最初から穴があいていた方が 加工の手間も省けるというものじゃな。

 

下穴 (したあな) のこと、少しはわかった KANA (かな)

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