軸穴完成品FBNってどういう商品ですか?
- 投稿日時:2014年11月04日
- カテゴリー:KANAトリビア ( へぇ~♪ )
昭和の時代、スプロケットホイルは内径加工が施されていない商品
をお客様が購入し、都度 使用に合わせた寸法で町工場の職人さん達が
加工されておった。
加工には手間と時間がかかっておった当時、その労力を省く事は出来ないかと
考えたKANAは、自社が持つ過去の膨大な注文データを統計的に分析し、
市場でよく使用されている軸穴寸法をはじきだしたのじゃ。
その寸法を一種類づつ規格化し、標準在庫化したのがFB(エフビー)シリーズじゃ。
お客様の事を第一に考え、現場で長期間放置しておいても商品が錆びないよう
ひとつづつ防錆油を塗った状態で、中身が見える透明の袋に包装。
袋を開ければ即使用できるよう、ネジ穴には止めネジ(ホーローセット)を
挿入した状態でパッケージ化されておるぞ。
鉄のスプロケットには鉄の止めネジを、ステンレスのスプロケットには
ステンレスの止めネジを使用する気配りの入れようじゃ。
時代の移り変わりと共にJIS規格が変わるタミングがあり、キー溝寸法の規格が
新しくかわった時期もあったぞ。その時に生まれたのがFBN(エフビーエヌ)シリーズじゃ。
★★★FBK(エフビーケー)が昔使用されていた旧JIS規格のキー寸法商品で、
☆☆☆FBN(エフビーエヌ)が現在使用されている新JIS規格のキー寸法商品じゃ。
K(ケー)が旧(きゅう)で、N(エヌ)がNew(ニュー:新)じゃな。
ちなみにFB(エフビー)というのは、Finished Bore(フィニッシュドボア=軸穴完成)を
あらわした言葉の略称じゃ。
今では使用されていない旧JIS規格のキー寸法じゃが、古い機械に組み込まれている
部品は全てこの規格寸法なので、利用は少なくても 日本のどこかで使用されている
お客様のことを考え、KANAは旧JIS規格のFBKシリーズを今も廃番にせず
作り続けておるのじゃ。
だから、品種バリエーションは業界随一の3,000種類以上。
どこを探しても無かったスプロケットが、KANAには普通にあるというわけじゃな。
そんな KANA は片山チエンではなく、実は片山スプロケットだったのじゃ!